新宿御苑のお茶会で初めてお会いし、「家でお茶がしたい。自宅マンションの一部屋をお茶室にしようという計画がある」とお話を伺いいたしました。
後日、現地を拝見して「3畳台目くらいにしましょうか?」ご提案いたしましたが、本格的な茶事ができるように全面リフォームをさせていただく運びとなりました。
施工については、炉のお点前ができるよう小上がりを造作し、本炉壇を設置いたしました。
また、柱は京都までお越しいただき、材木屋さんへ。表具は静好堂中島氏の工房へご案内して実際にお好みの素材を選んでいただきました。障子は表千家流の石垣張り。壁は土壁に。茶道口と貴人口それぞれに取り外し式の畳台を作って躙ることができるようにしました。
完成後はプロのカメラマンに撮影を依頼したくなるくらいの、素晴らしいお茶室となりました。